どっちが主役?



僕が今いる街の駅ではかなりたくさんのストリートミュージシャンの方が弾き語りをやっています。

昨日も駅に行った時に、若い男性の人がエレクトーンの弾き語りをしていました。

透き通ったキレイで、かつ力強い声にのせてハイトーンの曲を歌っていました。

いいなーと思って少し聞いていたのですが、そのお兄さんの横に謎のおじさんが…。

年齢は30代後半かなーという感じなのだが、背が高くて細い足に極端なブーツカットジーンズ。

黒のTシャツにサングラス、ハット。

どこか昭和の香りが漂うロッカーみたいなカッコをしていた。

その風貌だけでも十分に目を引くのだが、それ以上に行動がエキセントリックでした。

やたら歌い手の人に絡む。

でかい声で話しかけて、ジェスチャーがありえないぐらい大振り。

ダンスしながら話してるみたいな感じ。

歌を聴いてた周りの人も「えっ、何あの人…(・・;)」ってドン引き。


僕は遠くにいたので、会話の内容はとぎれとぎれでしか聞こえなかったけど、どうやら「おれが若い頃はな〜」みたいな感じで、そのおじさんも昔は音楽活動をしていたらしく、その当時の苦労話を延々と繰り広げている様子。

歌い手のお兄さんはそれを聞いて若干顔を引きつらせつつ、しかし笑顔で「へえー!そうっすかー!」と愛想良く応じていた。

一応お客さんだもんねー。ストリートミュージシャンにとってはどんな人でも聞いてくれる人はお客さん。その人を邪険に扱うこともできないんだろうなー。

大変だなーとそのお兄さんに同情したのもつかの間、その昭和ロッカーおじさんは続けて突拍子も無い行動を取り始めた。



それはお兄さんが歌を歌い始めた矢先のこと。

なんとコーラスを入れてきたのである。

それもかなりデカイ声で。

「ひゃああああーーーーーん」

裏声で合いの手を入れる。

観客失笑。

それが原因かわからないが、お兄さんはワンコーラスで曲を中断していた。

ストリートミュージシャンも大変だな…。

僕はお兄さんがかわいそうになりつつ、友達と待ち合わせしていたので、待ち合わせ場所へと移動した。



待ち合わせ場所で待つこと5分。

友達がやってきた。

すると、「ねえねえ、さっき来る時歌うまいお兄さんがいたんだけど、横に変なおじさんがいてさー」と友人。

この注目度大のロッカーおじさん。

今後も当ブログでは彼の動向を追っていきたいと思います。

乞うご期待!

(続く…かも?)