ベーコンに含まれる脂
Q. ベーコンはオリーブオイルに入っているのと同じ種類の健康的な油を含んでいるから体にいいって本当?
A. ベーコンはオリーブオイルに含まれている健康に良い一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)の約半分の量を含んでいるかもしれませんが、オリーブオイルの半分も健康的ではありません。
一価不飽和脂肪酸の違い以外にも、ベーコンの脂質にはコレステロールを上昇させる飽和脂肪酸がオリーブオイルの倍以上含まれています。
一切れのベーコンは1グラムの飽和脂肪酸を含んでいるのです。大人が一日に摂って良い飽和脂肪酸の量は15〜20グラムです(アメリカの場合)。
もっと言うと、オリーブオイルはナトリウムを含んでいませんが、一切れのベーコンは185ミリグラムのナトリウムを含んでいます。
それは一日に摂取するナトリウム量の一部に過ぎませんが、大半のアメリカ人は推奨されている以上の量のナトリウムを摂取しているため、ナトリウムの摂取量を抑える努力が必要です(※訳者注 ちなみに日本人はアメリカ人以上にナトリウムを摂取しています)。
また、ベーコンは加工肉製品なので、確実に結腸がんのリスクに繋がります。
(出典: http://www.pioneerthinking.com/nutritionwise.html)
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オリーブオイルに含まれる一価不飽和脂肪酸のオレイン酸はコレステロールを低下させる作用があります。
地中海地方の人たちが、油を多く摂っているにもかかわらず心筋梗塞の発症率が低いのはオリーブオイルをたくさん摂取しているからです。
ただ、オリーブオイルも油には変りないので、摂り過ぎはカロリーオーバーになるので気をつけましょう。
(参考文献: 中屋豊「よくわかる栄養学の基本としくみ」)